フッ素ってどんなもの?
フッ素とは歯の質を強くする自然元素のひとつです。実はとても身近なもので、緑茶(浸出液)・紅茶・ビール・ミソ・リンゴ・ダイコン・イワシ・牛肉などに微妙に含まれており、飲食物以外にも骨や歯などにも含まれています。フッ素には、歯のエナメル質を強くして、ムシ歯菌の出す酸に負けない歯を作る働きがあります。
実際、フッ素を作用させた歯とフッ素を使用していない歯とでは、数十倍も違うとされています。歯質を強化する効力が高いことから、スウェーデンやアメリカなどの国でも、虫歯予防に利用されています。
フッ素の使い方
通常の歯磨きの後に、歯ブラシに適量(大人はあずき大。子供はその半分)をつけて、約1分程度全体にいきわたるように磨くだけです。塗布後30分間は飲食を避けてください。
小さなお子様の場合は、ガーゼ等につけて塗った後、拭き取るという方法も効果的です。最近ではいろいろな味のフッ素ジェルが登場し、子供達も楽しんでフッ素ジェルを塗ることができます。歯磨きの後はフッ素という習慣をつけ、むし歯のない、丈夫な歯を作っていきましょう。
フッ素ジェルの効果
効果1 むし歯予防
フッ素ジェルを使うことで、むし歯になりにくい強い歯をつくります。同時にむし歯の原因菌を抑えて、新しいむし歯の発生も防ぎます。
効果2 歯肉炎予防
フッ化第一スズのスズイオンが、歯肉炎の病原菌の発育を抑えて歯肉炎を予防します。
効果3 口臭予防
寝ている間はだ液の分泌量が減るので、お口の中の菌が増えます。フッ素ジェルを寝る前に使うと菌の増殖が抑えられ、朝起きた時にお口の中がさっぱりして特有の口臭を防ぎます。
フッ素ジェルの主成分であるフッ化第一スズを毎日使い続けることで、むし歯の発生および進行が98%抑えられることが世界的に認められています。
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